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SEO 屋の 2 ページ目行き
SEO を意識するようになってから,これまで関心のなかった SEO についての情報を調べるようになってきた。検索の 1 ページ目に乗るのは大抵いかにもという感じのページであり,読むべき内容はなく,最後にはサロン商法や情報商材への誘導がある。

とはいえ,中には利用可能な信頼できる情報をもとに合理的な推論を試みている人もいる。彼らは安易な断言を避けるし,プロフィールには「1 ヵ月で XX 万円!」のような根拠のない数字を書く代わりに既刊書や寄稿先,経営している会社名を書いている。

しかし問題は,そうした(少なくとも他の分野の感覚で言えば)真っ当なリソースはたいてい 2 ページ目以降に沈んでいるということだ。もともと圧倒的な力を持つ一部のプラットフォームに寄稿されているものを除けば,正確であろうと試みているページほど下に沈んでいる傾向が見て取れる。内容をパクったサイトより下に沈んでいることも多々ある。

これは単に機械を騙すのがうまいというだけではない。生身の人が相手の SNS 運用でも同様である。一般にいかにもそういう感じの人ほどツイートに多くの(自然に見える,あるいは実際にオーガニックな)反応があり,もちろんフォロワーも多い(これは誰でも安く買えるので判断の材料にはならないが)。古くからやっている人ではフォロー・フォロワー比が 1 に近かったり,そもそもフォロワーが 3 桁しかいないようなこともザラである。

紺屋の白袴なんて言う。医者の不養生とも言う。これらの言葉の妥当性は置いといて,「SEO 屋の 2 ページ目行き」は,流石に本業への信頼へ関わるだろう。検索結果で上位に表示させることこそが客が彼らに期待することであって,単にコンテンツを構造化するだけなら本職のエンジニアにやらせたほうがよいからだ。「結果がでないのはコンテンツの質が低いから」という便利な弁明も,彼ら自身のサイトでは使えない。もちろん何も手を打っていないわけではないのだろうが,なりふり構わないサイトにはかなわないのものと想像される。

ここからわかることは明確だ。SEO 自体が呪われているのである。言い換えれば,ウェブ検索の利用者自身が質の低い情報とその発信者を選んでいる。正確さより「わかりやすさ」が重視されるし,複雑なエビデンスより断言可能なそれっぽさが安心感を与える――もっと悪くすると,それっぽい見た目を備えているだけの情報を「エビデンス」と呼んでいる。

人は生まれながらにして欲望に支配されている。ウェブだけの話ではないが,Google が独占して情報をコントロールしているウェブ検索では,これがひどく強調されてしまっている。

毒を以て毒を制すというのが私のモチベーションであったが,その道のプロであるはずの人々でもこの状況であることを考えると,非常に困難なことなのかもしれない。



関係ない日記だが,さきほどコンビニに行った。

その道すがら,私は久しぶりにひどく驚くことになった。ふいに,すぐ目の前に猫がいることに気付いたのである。あやうく猫ふんじゃったになるところで立ち止まって回避したが,驚いた私を見て猫も驚いてとんでいった。

寝ぼけていたのか,体調が悪かったのか,あるいは何かもらえると思っていたのか......いずれにせよ気の毒なことをした。

コンビニから帰ってくると,私はさらに驚くことになった。今度は猫が集会をしていたのある。

猫たちはちょっとした距離をとりつつも固まって歩いている。参加している猫は 3 匹と少ないが,さっきの猫も参加していた。このあたりではよく猫を見かける気がしていたが,それほど多いわけでもないようである。

今度は驚かせないよう,私は離れて歩いた。隣人関係は良好に保ちたいものだ。猫たちは少し訝し気にこちらを見たが,それほど気にすることもなく歩きつづけている。今度は同じ失敗をせずに済んだようだ。

ヒトのエゴに振り回される野良猫たちは気の毒ではあるが,ヒトの営巣地に忍び込んで巧みに生き抜く姿は頼もしくも見える。

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