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Google Search Console の平均 CTR・平均掲載順位について考えてみる

はじめに

グーグルサーチコンソールにはさまざまな機能があるが,中には使い道があまり説明されておらず,調べても情報が出てこないものがある。平均 CTR平均掲載順位もそれである。

以下は,SEO を全くわかっていない初心者が平均 CTR と平均掲載順位について妄想してみたメモである。

平均 CTR・平均掲載順位について

サーチコンソールの検索パフォーマンス報告には,合計クリック数と合計表示回数に加えて,平均 CTR平均掲載順位という指標がある。

検索パフォーマンス レポート - Search Console ヘルプ
クリック率 - クリック率は、クリック数を表示回数で割った値です。表示回数のデータがない行の場合、クリック率の計算は 0 で割ることになるので、クリック率の値にはダッシュ(-)が表示されます。
平均 CTR とは合計表示回数を合計クリック数で割ったもので,検索結果に表示されたうちどれくらいの確率でクリックされているかを示す。なお,CTR は Click Through Rate の略で,広告のクリック率などでも使われる語である。平均 CTR は,よく言えばタイトルとスニペットの魅力を,悪く言えば clickbait (釣りタイトル)としての性能を示すものである。
平均掲載順位 - 検索結果におけるサイトの「最上位」の平均掲載順位です。たとえば、ある検索クエリの結果でサイトが 3 か所に掲載され、それぞれの掲載順位が 2 位、4 位、6 位だった場合、そのサイトの掲載順位は 2 位となります。次に、別の検索クエリでも 3 か所に掲載され、それぞれの掲載順位が 3 位、5 位、9 位だったとします。この場合、サイトの平均掲載順位は(23)÷2=2.5 で 2.5 位となります。表示回数のデータがない行の場合、掲載順位はないので、ダッシュ(-)が表示されます。
平均掲載順位は検索結果に掲載される順位の平均であり,同ドメインで掲載されたページが複数ある場合はその最上位のものだけが反映される。算出方法の詳細は以下から確認できる。

表示回数、掲載順位、クリック数とは - Search Console ヘルプ

結局何なのこれ

このようにどのように算出されるのかは説明があるのだが,何に使うのかは説明されていない。どちらも検索ワード(組み合わせ)ごとではなくサイト全体についてのもので,一見意味があるようには思えない。Quora(英語版)では繰り返し質問があるようだが,回答は例外なく「一概には言えない」と「気にしなくていい」のどちらかである。つまり,誰も使っていないのである。

しかし,この数値がまったく無意味なのであればわざわざ計算リソースを消費して算出してサーチコンソールに表示させておく必要もないわけで,なにかしらの使い道があって表示しているという前提に立って,むりやり用途を妄想してみたいと思う。

もっとも,平均掲載順位には実は割と確実な使い道がある。それは,アクセス数の少ないページが多すぎないか確認することである。

Google 関係者は SEO のために noindex するのは無意味からやめろと言い続けているが,実際には大きな効果があるのはブログをやっている人ならだれでも知っているだろう。SEO に関しても Google の言うことは正しいとは限らないというもっとも顕著な例である。Google にとってのお客様は広告出稿者だけだということを忘れてはいけない。我々(検索エンジンユーザや広告掲載者)は Google にとっては商品である。

これについては,この場末のブログに流れ着くまでに「記事数を増やしすぎるな」というブログ記事を散々読んできてうんざりしているだろうから詳細は割愛する。ただ少し触れておけば,クリック数に対してインデックス数が多すぎるとドメインパワーにネガティブな影響を及ぼすという経験則である。個人的な経験としても,1 年くらい前,アクセス数が少ないブログ記事を半分他へ移しただけですぐにアクセス数が倍になった。ひどい話である。

なお,noindex,非公開/削除,他への移転といった手段があり,一般的には非公開/削除がもっとも手間やリスクが少なく最良とされているが,個人的には他のサイトへ移して(少なくともしばらくは)301 リダイレクトすることを勧めたい。なぜなら,その情報を探している人も僅かではあってもたしかに存在しているからである。収益化が目的なら不採算かもしれないが,情報を伝えること自体が目的なのであれば,SEO のためにウェブから情報を消すことは避けるべきだと思う。まあ,アクセス数を逆順ソートしたらマジで誰にも求められない酒の勢いで書いたポエムとが出てくるもんだけど

閑話休題。私のサイトの数値について見たところ,過去 3 ヵ月(デフォルト値)の平均 CTR は 13.7%,平均掲載順位は 11 となっていた。どれくらいを目安にすればいいのかわからないが,ウェブ検索してみたところ,これより,少し高い値の報告を見かけた。それなりに知られた SEO ツールの国内代理店のようなのでお互いが極端に低いわけではなさそうで,だいたいこれくらいのものだと思っておけばいいようである。

期間を過去 16 ヵ月に伸ばすと平均 CTR は 12.4%,平均掲載順位は 11.9 といくらか下がる。工夫が奏功したのかと喜んだが,過去 7 日間に絞っても平均 CTR は 12.2%,平均掲載順位は 11.7 と 3 ヵ月でのデータよりも下がってしまった。

ただ,合計クリック数の値は上昇している。もう少し具体的に言うと,この 6 ヵ月で概ね 2 倍を超える程度となった。取った施策は,記事の移動,記事タイトル変更(新書を意識),テーマ変更の 3 つである。

これが何を意味するか。n=1 で推察するというひどく雑な議論を許してもらえるのであれば,平均 CTR はそれほど大きく変動していないことを考えると,平均 CTR が一定になるように(急激に変わらないように)表示回数が操作されていると想像することもできるのではないかと思う。

グラフを見てもそうで,テコ入れ後は平均 CTR が急激に上がり,クリック数がある程度増えたところでまた下がっている。直接手を加えていない記事も底上げされている。

もちろん Google 関係者は公式にはクリック数を直接順位に反映させていないと言明してるし,それは実際にそうなのだろう。とはいえ,あくまで相関関係に基づき,先行指標ないしエラーを見つけるための指標として使われることを意図していたとしても,不自然ではない。

以上は完全な妄想であるが,もしそうであるならば,釣りタイトルの使用も,それなりに効果はあるのかもしれない。直接反映されるわけではないにしても,平均 CTR が高くなるような傾向を持つページが評価される相関関係が存在する可能性はある。仕組みが非公開かつ 1 私企業によって独占されている以上,呪術的でもなんでも形を真似してやってみるしかない。

検索流入依存やめたい

ただ,ハッキリ言ってそんなのは人として大切な何かを見失っている。spam 打倒ための SEO で自分が spam になっちゃあ仕方ない。

一つの道は(検索エンジンではなく)直接人の目に触れることで,「ねとらぼ」では,SNS ではむしろ内容をよく要約するタイトルがアクセス増に繋がるという結論に至ったという。

記事の拡散はタイトルが9割 ねとらぼ「10年の反省」が生む防御力

とはいえ,ねとらぼは ITmedia の一部門で itmedia.co.jp のサブドメインを使っており,もともと確固たる地位があるからこそそのような悠長なことができるという側面はあるだろう。個人の「インフルエンサー」が往々にして炎上マーケティングに走りがちなことを忘れてはいけない。彼らは愚かさゆえに炎上するのではなく,むしろ他には何も手段が残されていないということに気付いて自ら炎上するのである。

まとめ

  • 平均表示順位はなるべく上げよう,アクセス数が少ない記事は他に移そう
  • 平均 CTR が高くなると表示回数が増えるかも?
  • 独禁法がんばれ

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