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忍者ブログを試したメモとか日記とか

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パラレルワールドの自分を見た
少しのことにも先達はあらまほしきことなり。

というわけで,改善点を探るため,自分と同じような内容でブログをやっている人を探してみた。

なかなか少ないが,探してみるとそれなりに見つかる。いろいろ眺めているうちに,自分そっくりの条件の人を見つけた。仮に X 氏としよう。

X 氏のブログのテーマは私のものとよく似ている。使っているソフトウェアも,使用歴も同じくらいである。それだけではなく,年齢もどうやら私と同じか,少し上くらいだ。ただし,大きく違う部分もある。X 氏は野心的な人物で,このニッチすぎる分野でバリバリに収益化することを目指しているようだった。月に何本も記事を書いて,アドセンスを貼って,SEO のための工夫を重ねている。記事数が私のブログの数倍であるだけではなく,時には後ろ暗いグレーな手法にも手をだして,ギラギラと成功を目指している。

しかし X 氏の試みは失敗した。実際,そのブログはもうほとんど更新されていないのである。内容も SEO を感じないもので,私のブログと同じような,ごく普通の個人ブログになっていた。X 氏はなお別の分野で再挑戦を図っているようであったが,もはやギラギラした熱意は薄れていることが文章からも見て取れた。

X 氏はよくある情報商材商いには興味がなかったようで,その貴重な経験を出し惜しみせず書いていた。それによると,(少なくとも私のそれよりは)SEO に最適化されたサイトデザインやコンテンツにもかかわらず,アクセス数は私のブログよりもずっと少ないようだった。

X 氏の教えによると,こういったリテラシが高い人しか読まないようなテーマでは,たとえアドセンスを貼ったとしてもクリック率は非常に低いようだ。もちろん,いかがわしい物販アフィリエイトは絶対に成功しないだろう。まあ私はどちらもやる気がないが,こうしたニッチな実体験の話は貴重であり,ありがたい。

ちなみに X 氏のブログの閲覧数トップは,ほぼ man ページをコピーしただけの記事であった。その後も公式サイトのチュートリアルを紹介しただけのような記事が続く。氏のブログにはもっとよい記事,オリジナルの知見だってあるにもかかわらずである。これがこの分野の限界を示している。鉱員として食っていくには人が多すぎるが,ツルハシを売るには人が少なすぎる。X 氏は私と違って本職のプログラマのようであった。それでもこの結果なのである。

もちろん,私の目指すところは X 氏とは少し違う。私の目的は収益化ではないので,訪問者のリテラシの高さはむしろ力になる。ただ,SEO ひいてはドメインパワーの問題については,私の試みも失敗することを示唆する情報である。少し戦略を考え直す必要があるかもしれない。

これでこの話は終わりであるが,蛇足を加えておこう。X 氏には私と違う点がもう一つあった。X 氏は既婚者であり,それなりに充実した毎日を送っているようなのである。

一歩引いて考えてみれば,X 氏のブログも私もブログも五十歩百歩であり,ウェブ商いの世界からすれば吹けば飛ぶようなゴミである。一方で資料的な価値としても同じことで,ちゃんと探せば上位互換がすぐに見つかる無価値なものである(X 氏,巻き込んでごめんなさい)。つまり両者に共通するのは社会経済上まったく無価値なことに時間を費やしたということであり,違うのは,彼には帰るべきリアルや他にもっと打ち込むべき趣味があり,私にはないということであった。おしまい。

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